店のオープン間もない頃
バイトに来てくれていた
当時高校生の女の子
ほんの少し前
成人式の晴れ着のお披露目をしてくれた彼女が
今度の日曜に結婚するんだ
おめでと
よかったな
披露宴のお客様に
手作りのクッキーを手渡したいって
一肌脱ぐかな
ささやかなお手伝い
ヤツを幸せにしてやれ
そうやって過ごす自分は
誰よりも幸せだと思える瞬間があるのだよ
まちがっても
「しあわせにしてもらおう」
なんて思うな
そんなふうに始めちゃった生活は
日々
愚痴と
小言と
不満でいっぱいになっちまう
それはよくないな
女の子はいつも笑ってなくちゃいけないんだ
それがいちばんさ
うちの子が嫁ぐ
そんな気分をちょっと味わっています
照れくさそうな君の笑顔が
なにより眩しかったおじさんなのでした