『ローザンヌ国際バレエコンクール』
バレエにはまったく縁がないくせに、
この季節、
朝刊のテレビ番組欄にこの名前を見つけるとつい見てしまう。
なぜかこのショーが好きです。
ぴいんと張りつめた緊張感。
澄んだ空間の透明感。
荒削りな分まっすぐに伝わる、
若くて新しい才能の輝きに、見入ってしまいます。
年齢を感じさせないプロフェッショナルな姿勢に、
脳が刺激されます。
知識なんてなにもないまま、
それでも20年以上も見ていると、
自分なりのバレエの楽しみ方を持つものです。
オペラやミュージカルが、
動き歌う人そのものの美しさを、感性で楽しむものであるとすれば、
バレエのそれは、
腕や手、
脚や足が形作る空間の美しさ、
連綿と生み出し続けられる3次元の「書」の表現に似た力が、
より本能に近い部分を魅了する気がしています。
鍛えられて研ぎ澄まされた肉体なら『弘法』に勝てそう。
ぱん衛門