実は私、
ブロードウェイの『フォーエバー・タンゴ』をいつか生で見てみたいと、ずっと思っています。
胸元が深く開いた真っ赤なドレスと光り物でゴージャスに着飾った妻をエスコートして・・・。
このショーの華はやはり、若いコンビが魅せるスピード感あふれる情熱的なタンゴなのでしょう。
でも、私のお気に入りは彼らではなくて、
まるで映画『コットンクラブ』からそのまま抜け出したような、
小太りでお腹が出ているのに、
渋くて
ちょっとおっかなそうで
クールで
かっこいいおじさんがリードする、大人のタンゴなんです。
こんな世界を奏でるために、『バンドネオン』という楽器は生み出されたのだと、
思わず納得してしまいそうになる風情です。 ぱん衛門